クリオロの代表ケーキである「チーズケーキ」について
今日はどういった経緯でどのようにして今のチーズケーキになったかなどお話したいと思います。
【クリオロ】は2000年の4月に菓子学校として東京板橋区の小竹向原で、シェフサントス・アントワーヌと私の夫婦二人で始めました。もともと学校だったので「エコール・クリオロ」(フランス語でエコールは学校という意味でクリオロはチョコレートの最高品種のこと)としてスタート。2003年にせっかくなので、ケーキもみなさまにお召し上がりいただきたい!という想いから学校だけでなくパティスリーを隣駅千川に移転してオープンしました。そしていろんなスイーツを作ってきたのですが、2004年にインターネット販売を強化する為に「楽天」に出店。《何か目玉商品をつくろう!》ということで始まったのがこの「チーズケーキ」でした。
そのころ長方形の形をしていたのですが、こんな感じで型に入れてつくっていました。
このチーズケーキですが、シェフがこだわったのは口どけ、チーズの味はしっかりしているのに、ふわっと口の中で溶けるような食感を目指して試行錯誤し、やっとできたのがこのケーキだったんです。
ふわっとした食感にしたかったので、シェフが作ったのは、メレンゲを作ってカスタードクリームと混ぜて焼き上げるスフレタイプでした。もっと口どけがよく、そしてふわっとチーズの味もするケーキは作れないかと何度も実はレシピも変更しています。形も長方形だったものも丸型に変更になりました。
手作りだったのですが、もっと作れるようにと、この丸い形になりました。
キャラメルがのったチーズケーキを期間限定で販売したことも!!
↑こちらの写真は、「セレブチーズケーキ」
フランスの高級チーズコンテを使用してカナダ産の本物メープル、ウコッケイの卵など高級素材を使用した高級チーズケーキでした。
ひとつ5000円のこのチーズケーキが「バリバリバリュー」というテレビで紹介された際は、3か月待ちということも。
そんな感じでいろいろ変化してきた「幻のチーズケーキ」は、エコール・クリオロの看板商品に。
丸いチーズケーキが現在の形長方形になったのは「ウォーターカッター」を購入したから。
ウォーターカッターってすごい機械で、水でケーキを切ることができる機械なんです。好きな形にカットすることができます。スペインの機械で、実はスペインまで見に行って決めたんですよ。日本初1号の機械でした。この機械を見つけたおかげで、カードル(枠)に流してからカットすることが可能になりました。
こういう感じでチーズケーキの生地を大きな枠に流して焼きます。
クリオロの代表ケーキとして人気の「幻のチーズケーキ」はこんな感じで今の形になりました。
「時代に合ったおいしいもので幸せに」という経営理念のように、このケーキも形も味も少しずつ変わって今の形になったんです。
エコール・クリオロも、学校を閉校し、販売に力を入れることになり、学校という意味だったエコールをとって、「クリオロ」に生まれ変わったのは2016年の5月。まだまだいろいろこれからですが、これからもぜひクリオロ、そして幻のチーズケーキをよろしくお願いいたします!!
↑こちらは9月に販売開始したばかりの「ニューヨークチーズケーキ」。こちらはふわっとスフレタイプのチーズケーキとはまた違ったクリーミーな滑らかさをお楽しみいただけいます。
昨日ニューヨークチーズケーキと幻のチーズケーキの食べ比べイベントをやりましたが、「どちらも違ったお味でおいしかった」「ぜひまた食べたい」「ニューヨークチーズケーキは濃厚ですがコーヒーとの相性もよく、赤ワインなどにも合いそうですね。深みを合ってまろやかでとてもよいと思います」「味が濃いのでなめらかで食べやすかったです。いろんな人にオススメしたいです。」などの嬉しいコメントを頂きました。
両方食べ比べセットや、スフレタイプでチーズが倍入った濃いチーズケーキ、レアチーズケーキなどもありますよ。
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