サードシェフのShinyaさんは、実はコンクールの常連!仕事が終わったあとにコンクールの練習をする姿をよく見かけます。 パティシエの中には、いつか自分もコンクールに出て優勝したい!とShinyaさんに憧れている人も多いんですよ。そんなShinyaさんですが、2022年7月に行われた第2回グランマルニエ杯コンクールで見事優勝をしました!今回はコンテストの様子と、優勝の副賞としてフランス研修に行ってきた様子をレポートします。

※グランマルニエ杯とは…
ドーバー洋酒貿易株式会社が主催するコンクール。グランマルニエというお酒を使用したお菓子を作ります。グランマルニエはコニャックにビターオレンジの蒸留エキス分を加え熟成させて作られるお酒。アルコール度数は40度で、食後酒としてストレートで飲まれるほか、カクテルやデザートにも用いられることも多いお酒です。

~グランマルニエ杯コンクールの様子~

Q.今回のコンテストのために作ったお菓子のポイントは?

今回はケーキと焼き菓子の両方を作りました。
ケーキはグランマルニエの苦味に着目して、グレープフルーツと合わせました。そこに至るまでが一番苦労をして、何度も何度もシェフと取締役の愛さんに相談をしたり、味見をしてもらいながら、やっと辿り着いたといった感じです。グランマルニエの良さを引き出すことを一番に考えました。
焼菓子はお酒の香りを活かすこと、審査が夏だったので夏に食べて美味しい、さっぱりした仕上がりにすることを意識しました。
ケークオランジェの部分にグランマルニエとグランマルニエ・エキストラを使用し、マンダリン味のパート・ド・フリュイ(ゼリー)を中に入れて、お酒の華やかな香りが引き立つようにしました。上に乗せたココナッツダックワーズが優しい後味なので、次の一口がより華やかに感じることができます。

Shinyaくんの作品
コンクールでShinyaくんが作った作品。

Q.コンテスト当日の気持ちは?

当日3時間でケーキと焼き菓子を作らないといけなかったのですが、実技でのコンテストが初めてだったので、ドキドキ、ワクワクしていました。ムースの温度が高く気泡ができていまうというミスもありましたが、練習した甲斐もあり落ち着いて対応できたと思います。

Q.優勝を聞いた時の気持ちは?

素直に嬉しかったです。たくさんの人に協力してもらったのでいい報告ができるな…と。お酒の使い方に悩んでいた部分があったので、そこが評価されたことで自信が持てました。あと、副賞がフランス研修だったので、そこも楽しみでしたね!

今回のコンテストで、見事優勝という結果を勝ち取ったShinyaさん。常に高みを目指し続け、日頃から誰よりも練習をしているShinyaさんの努力の賜物だと思います。本当におめでとうございます!

~フランス研修の様子~

今回のコンクールの副賞はフランス研修。久々にフランス文化を体感できるとShinyaさんも楽しみにしていました。4泊5日に予定をギュギュっと詰め込んだ超濃厚フランス研修の様子をレポートします!

<1日目>
夕方にフランスのパリに到着。初日の夕食は、歴史のあるクラシックなレストランに。本場のグランマルニエをたっぷり使ったクレープ、クレープシュゼットが食べられると有名なお店です!食べる前のパフォーマンスも見どころの一つ。隣のテーブルのお客さんと仲良くなったりと、初日から大満喫でした。

クレープ シュゼットは目の前で作ってくれます!フランベしてグランマルニエのアルコール分を飛ばします。こういったパフォーマンスを見られるのも本場の醍醐味ですよね!

 

<2日目>

2日目はAM4:00起きでボルドーへ。グランマルニエの工場に向かいます。新幹線がストライキで止まってしまい、急遽飛行機で移動するというハプニングもありましたが、お昼前に無事到着。ウエルカム・ランチと、お茶を使用した様々なカクテルを頂きました。食後にはなんと一本30万もするグランマルニエ カンテサンスの試飲も!その後はグランマルニエとグランマルニエに使用しているコニャック工場の見学へ。

 

パリのホテルに戻る頃にはすっかり日が落ちてしまいましたが、せっかくなので夜の街を散策。セーヌ川、ルーブル美術館、ノートルダム大聖堂など定番コースを歩いて回りました。昼間とはガラッと雰囲気が変わってこれはこれで◎

 

<3日目>

この日はパリ市内の観光とパティスリー巡り。フランスに来たら外せないエッフェル塔!やっぱり近くでみると迫力満点!

パリといったら外せない!エッフェル塔。

 

パティスリーは何件も周りましたが、その中でもMORI YOSHIDA(モリ ヨシダ)は見た目もきれいで本当に美味しかったです!

こちらは、ババ発祥のお店STOHRER(ストレー)。

 

<4日目>

この日は移動してリヨンへ! リヨンの中でも老舗のパティスリーBERNACHON(ベルナッション)へ。チョコレートを豆から作るBean to Barの先駆け的なお店です。

お昼はポールボキューズ市場を散策しながら、気になった物をたくさん買い込んで近くの広場で。牡蛎は小ぶりでしたが、鮮度も良くプリプリで美味しかったです!

午後は、パティシエの世界大会「クープ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」に。
今回クリオロの卒業生が日本代表として出場しているという事もあり(クープ・モンドの様子はコチラから)、シェフや愛さん、クリオロのOBの方々も応援に来ていて、さながら同窓会のようでした。会場は緊張感と熱気で溢れかえっていて、製菓学校のフランス校に在籍する学生の応援や、世界各国から集まった一流のパティシエ達が作る作品のクオリティーに圧倒されつつも、いつか絶対に自分もこの舞台に立つぞ!と決意も新たに。残念ながら帰りのパリ行きの飛行機の関係で結果発表までは居られませんでしたが、たくさん刺激をもらいました。

 

<最終日>

帰る日もギリギリまでパリのパティスリーを巡ります。この日は日本でも馴染みのあるANGERINA(アンジェリーナ)へ。人気のモンブランと、超濃厚なホットチョコレートを頂きました。

最後はルイ・ヴィトンとマキシム・フレデリックさんのコラボカフェへ。このフランス研修最後にして最高に美味しいケーキ達に出会いました!この5日間、食べ過ぎて正直このカフェには行くか迷ったのですが、本当に行って良かったです!

 

最後に会社のみんなへのお土産や、個人的に食べてみたいチョコレートなどをたくさん購入。今回のフランス研修はちょうどバレンタイン前で仕事も忙しい時期だったのですが、4泊5日の研修のために快くお休みを取らせくれた会社のみなさん、特に自分が責任者をしているポスト・ショコラのメンバーや製造(ラボ)のみんなにはとても感謝をしています!明日からさっそく仕事なので、会社のみんなにもフランス研修で得た経験や知識を伝えていければいいなと思います。刺激もたくさん受けたので、新しい商品開発に活かしていきたいと思います!

 

Shinyaさんが作ったイースターのチョコレート。3/15から店頭で販売予定です!

全ては美味しいスイーツを求めてクリオロを選んでくださったお客様のために。
クリオロでは“時代に合った美味しいもので幸せに”という企業理念のもと、これからのクリオロを一緒に支えてくれるスタッフを募集中です。美味しいものが好き、人を喜ばすことが好き、新しいことを考えることが好きという方はぜひ!

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